天地明察 冲方丁
ようやく読了できました。
私にはとても難しく、なんども読み返しているうちにボロボロになってしまいました(>_<)
誰もやった事がない事をする。それも自分自身の意志というよりは
支えてくれるみんなの為に。それが自分の意志と重なる時、人は大義を持つのでしょう。
とても勇気の沸くこころ強い作品でした。
2010年の本屋大賞を受賞された同作品をずっと読みたくてようやく読めました(^_^;)
改暦をこころみる国全体を巻きこむ一大事業。旧暦をもって利得を得ていた人達との
戦い。天地を知り、暦を作る男達の志の高さと探究心。
自分がしたい事は何なのか?
当たり前の公務に就く日々、大名達の囲碁の指導などをして生計をたてる主人公
渋川春海。真剣勝負とは程遠い、定石を辿っていく囲碁に嫌気がさしていた。
数式が好きで、神社に奉納された絵馬に書かれた問題を解く事が楽しみだった。
そんな春海にある大名が白羽の矢をたてる。
真剣勝負がしたかった。
この人の買われたところはきっと、その探究心と好奇心。それに人を引き付けてやまない
人徳と人を愛す仁徳。人に愛される人間力に他ならないのだろう。
春海を支えるすべての人達に愛着が沸いてくる。
いつの世も、真剣勝負を挑み続ける人達が歴史を作っていくのだ。
やるべき事は決まっている・・・さあ真剣勝負です!!