久しぶりの本ブログ。
ぼちぼち開けなかった本たちとも向き合っていきます。
最近読了した本の中の一つを紹介します。
「田舎の紳士服店のモデルの妻」 宮下奈都
読了しました。
ある一人の女性が物語の中心の作品。宮下さんの本当にこころ温まるいい作品だと思う。
女性に多く共感いただける作品ではないかと感じますが
男性の方でもいろいろ感じる事があると思います。
物語の中心はある一人の女性。竜胆達郎の妻、竜胆梨々子。
普通の生活を幸せだと信じて生きていた。
夫のうつ病を発端に、梨々子の幸せだと信じていた日常がガラリと変わっていく。
都内から夫の田舎への移住、友達だと思っていた人達との溝
普通ではないと言われる我が子との関係や女としての自分。
妻であり、母であり、女である一人の人としての自分。
普通の日常が幸せだと信じていた。普通でない事が幸せではないのだろうか・・・。
幸せってなんだろうか?普通って何だろうか?
普通が幸せなのか?日常ってなんだ?
本当の自分はどうしたいのか?どうなれば幸せなのか?
普通である事の是非と日常を過ごす事への葛藤は
誰もが感じる事だ。
結局は自分自身で決めるもの。
私の幸せはこれなのだと・・・。
田舎の紳士服店のモデルの妻、おすすめです(^。^)