廃墟に乞う 佐々木 譲
読みました。
3年前、ある事件をきっかけに精神不安定な状態になった刑事「仙道」。
リハビリは、とにかく自然の中でゆっくり過ごし事件の事から頭を切り離すこと。
しかし、休職中の彼は知人から何度も助けを求められる。
事件の事を考える度に復帰が遠のいていくと思いながらも
公務でないと割り切って事件に絡んでいく。
犯罪は捜査員をも傷つける・・・
事件が少し偏っていることもあり、読み終えたあとは体が重たくなる。
落ち込んでいるときには読むべき本ではないと思うが
気持ちが落ちている時こそ手に取ってしまう本だろう。
真実はひとつ。
犯罪者を捕まえる=真実を暴く。
当たり前の事だが=にならない事があることが怖い・・・。